FXをこれからはじめたい、あるいは他の投資方法と迷っている・・といった人のために、FXには一体、どんな「魅力」があるのかということを、当サイトの編集部が網羅的に、その魅力をまとめてみました。
見出しとなる表は下記の通りです。
FXの魅力 | |
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1 | レバレッジ次第で様々な運用が可能 |
2 | 毎日受け取れるスワップ金利 |
3 | 倒産リスクやインサイダーがない |
4 | 「1ドル」からはじめることができる手軽さ |
5 | 簡単に海外に分散投資できる |
6 | 土日以外はほぼ24時間取引が可能 |
7 | 運用コストがゼロ・取引手数料が安い |
8 | 信託保全 |
それでは、早速、見ていきましょう。
1.レバレッジ次第で様々な運用が可能
これまでFXをしたことがない人の中には、「FXはリスクが高い」という認識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、それは、半分正解で、半分、不正解です。
なぜなら、それはFXの強力なツールの一つである「レバレッジ」次第になるからです。
例えば、今、米ドル円が1ドル=100円のときに、元手となる運用資金(FXでは証拠金と呼びます)100万円で100万円のポジションを持つことは、「レバレッジ1倍」での取引をするということになりまして、それは、ほぼ外貨預金と変わらない形になります。
ご存知の通り、為替は上がったり下がったりを繰り返してはいますが、レバレッジ1倍での運用であれば、自分のポジションが「プラス」になるまで、じっくりと待つだけという、のんびりした資産運用が可能になります。
参考/レバレッジ1倍の証拠金によるFXでの運用と外貨預金の比較のまとめ
では、FXがリスクが高いと言われる理由はどういったところからくるのでしょうか?
それは、上限25倍までと定められているレバレッジを“上げて”取引したときです。
例えば、米ドル/円のレートが1ドル100円のときに、元手50万円で500万円の米ドル買い円売りのポジションを持つことはレバレッジ10倍に相当しまして、たった「1円」の変動で元手の10%=5万円の損失が発生してしまうリスクを背負うということになります。
これはレバレッジ10倍の場合ですが、レバレッジ20~25倍で運用を行ったときは、さらにハイリスク・ハイリターンの投資ツールということになります。
リスクが高いことを避けたい人からすれば、こうしたリスクを避けるために低レバレッジでの運用を行えば、手堅い運用を行うことができますし、また、高いリスクを取ってでも高いリターンを目指したという人にとっては、レバレッジを引き上げて取引ができるのがFXです。
「ローリスク・ローリターン」・「ハイリスク・ハイリターン」いずれの選択肢も用意されているというのは、FXならではの魅力と言えるかと思います。
2.毎日受け取れるスワップ金利
FXの最大の魅力の一つとして着目している人も多いスワップ金利。
スワップ金利は、通貨ペアの2国の金利差から生じる金利収入のことで、金利の高い外貨を買って、金利の低い通貨を売るというポジションを保有すると、その金利差が収入として受け取ることができるという仕組みになります。
スワップ金利だけを目的としてFXをしているという人も多く存在し、例えば、オーストラリアドル、NZドル、トルコリラ、南アフリカランドといった通貨が人気を集めています。
また、FXのスワップ金利のもう一つの特徴に、スワップ金利を1日単位で受け取ることができるという仕組みがありまして、スワップ金利が発生するポジションを1年間保有していれば、文字通り、365日分のスワップ金利を受け取ることができます。
3.倒産リスクやインサイダー取引がない
FXと比較されることの多い株式取引(=個別銘柄での取引)は、FX同様、大きなリターンが期待できる投資手段の一つですが、FXは、株式取引につきものの「倒産リスク」や「インサイダー取引」といったものとは、ほぼ無縁です。
FXの投資先である外貨は、投資対象が一国の通貨であることから、極端なことを言えば、国が無くならない限り、その国の通貨は無くなりませんので、投資対象として、これほど”手堅い”存在はありません。(正確には、ユーロのように通貨統合などのケースも考えられます)
実際、イギリスのポンドは1600年代から続く歴史的な資産であり、また、スイスフランは別名、”ゴールドよりも固い”と言われているほどその価値が高く評価されていますし、また、USドルは、世界中で使用可能な基軸通貨です。
4.「1ドル」からはじめることができる手軽さ
何かにお金を投じて投資を行うとすると、それなりの初期投資が必要になるのが資産運用ですが、FXの場合も、基本的には多くのFX会社での取引の基本単位は「1万通貨」となっておりまして、例えば1ドル=100円の米ドルを取引しようと思うと、レバレッジ1倍であれば100万円の元手(証拠金)が必要となります。
しかし、中には小額投資を可能にしている国内有力FX会社も存在しまして、SBI FX TRADE(「1ドル単位」からの積立投資が可能)や、FXを通じた外貨両替サービスなどユニークなサービスを展開するマネーパートナーズ
(100通貨単位の取引が可能)といった会社があります。
毎月、少しづつ積立投資で外貨に投資したいという方には、打ってつけの2社になります。
参考/最低金額「1万円」でもOKな小額・資産運用|FXを利用した外貨投資とETF
5.簡単に海外に分散投資できる
日本人の多くが、その資産の多くを「日本円建て」で保有していることは良く知られた話ですが、いざ外国への投資となると、選択肢が多くて、迷ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
出典:資金循環-日本銀行-
参考/日米欧の資産運用(家計)の内訳から考える外貨投資とFX
その点、FXの場合、米ドル、ポンド、ユーロ、豪ドル、NZドル、カナダドルといった先進国通貨から、南アフリカランド、トルコリラといった新興国の通貨まで、世界の国々に簡単に分散投資をすることができます。
6.土日以外はほぼ24時間取引が可能
短期トレードなど集中して取引をしたいと考えている人の中には、相場を見ながら取引をしたいと思っていても、日本の株式市場が午後15時には取引が終了してしまい、したくてもできないという人も多いのではないでしょうか。
その点、FXは日本の昼間にあたる「東京時間」よりも、日本時間の夜にやってくる「ロンドンタイム」や「NYタイム」の方が取引ボリュームが増えるという特徴がありまして、昼間、相場を見ることができない人にとっては、その市場性は大きな魅力の一つと言えるかと思います。
また、為替相場は、様々な参加者によって大きな金額が取引されていますので、参加者が少なくて、約定しないということは、ほぼないというのも大きな魅力の一つになります。
7.運用コストがゼロ・取引手数料が安い
何かに投資を行うと、それに伴って支払う必要が出てくるのが、取引手数料や、運用手数料といったコストです。
例えば、不動産投資であれば、取引にあたって仲介手数料が、そして、投資後は固定資産税、空室がでれば、広告費用や修繕費用が掛かってきます。
また、投資信託(ETF含む)では、取引手数料が割安な商品は多いものの、信託報酬と呼ばれる運用手数料が年間0.1~3%程度掛かってくることから、こちらも商品次第になりますが、運用コストは、それなりの負担になります。
一方、FXの場合は、取引手数料は、国内大手のGMOクリック証券やDMM FX
などをはじめ、ほとんどすべての手数料が無料となっておりまして、取引コストは、「スプレッド」と呼ばれる、買い値と売り値の差額だけになります。
実際に、どれくらいのスプレッドが掛かるかと言いますと、例えば、米ドル/円のスプレッドは、国内の有力FX会社は原則固定の0.3銭としている会社が多く、1万通貨あたりのコストに換算しますと、わずか「30円」といった驚異的な低さになっています。
また、FXでは、一旦保有したポジションにコストは一切かからない上に、取引の決済期限もありませんので、保有したいと思う間は、ずっとコストゼロで保有し続けることができます。
8.信託保全
株や債券、外貨預金といった金融商品に投資を行う際、その取引を行うにあたって仲介的な業務をこなしてくれるのが、銀行や証券会社になります。
そんな銀行や証券会社が万一、倒産や破綻してしまったとき、預け入れている資産は、ペイオフの対象外となり、法律で定められている金額以外は戻ってきません。
しかし、FXの場合は、その財産のすべてか一部を提携先の信託銀行に預け入れることが義務付けられておりまして、万一、仲介業者であるFX会社が破綻しても、その資産はほとんどの場合、全額あるいは一部を保全されます。(国内有力FX会社は、ほとんどで「全額」を約束しています)
よほどのことがない限り、銀行や証券会社、FX会社が破綻するといったことは起こり得ないかと思いますが、「絶対はない」のが相場の鉄則ですので、こうした点はFXの魅力として把握しておきたいところです。
まとめ
「FXの魅力のまとめ」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
FXには実に様々な魅力があることが、お分かり頂けたかと思います。
本記事が読者の方にとって、少しでもお役に立てれば幸いです!