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悪貨は良貨を駆逐する・・今なおFXのトレードでも生きる至言の本質とは?

かつて江戸時代に、財政が悪化した幕府が、財政立て直しの苦肉の策として額面が同じ貨幣の中身を変えたところ(正確には金の含有量を減らした)、それを知った市民が、手元に質の高い貨幣を置くようになり、市中には質の悪い貨幣ばかりが流通することになったということが起こりました。

その結果、生まれた言葉が「悪貨は良貨を駆逐する

現在では、全く同じ意味で用いられるということはありませんが、その意味が拡大解釈され、様々な用途で使われておりまして(憎まれっ子世に憚るなど)、FXでもその概念は今でも通用するところがあります。

そこで、今回は「悪貨は良貨を駆逐する」という概念をもとに、FXで、通貨への質に対してどのような動きが出るのか、そしてマーケットの動きをどう読んでトレードをしていくべきかといったことを見ていきたいと思います。

リスク許容度が生む”質へのアクション”

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉が意味するところは、悪貨を市中に放出して、良貨を手元に残しておくというものですが、それは現代のFXに当てはめてみますと、マーケットのリスク許容度に対する姿勢とほぼ同じになります。

例えば、経済指標が悪化したり、あるいは金融緩和で、その価値を意図的に減じようとする通貨は、マーケットから「悪貨」と見なされ、売られる傾向にあります。(手元に置いておきたくない)

具体例で見てみましょう。

下記は2009年から2016年のドル円の月足チャートになりまして、2014年の秋に行われた日銀黒田総裁(当時)による大胆な金融緩和策により、大きな円安(円売り)が進んだケースですが、まさに日本円が「悪貨」と見なされて売られた事例になるかと思います。

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チャート出所/GMOクリック証券

また、逆に経済が好調で、その国の財政状態がよく、さらに、金融引き締めに動くといった「良貨」は、マーケットからは、買われる傾向にあります。(手元に置いておきたい)

下記は、リーマンショック後の豪ドル米ドル(AUD/USD)の月足チャートになりまして、オーストラリアが中国経済の活況を背景にいち早く経済を復調させ、利上げへと進んだ結果、対米ドルでの豪ドルのレートは急騰することになりました。

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チャート出所/GMOクリック証券

上の2つの事例からもお分かりの通り、良貨は買われ(手元に置かれ)、悪貨は売られ(手元からリリースされる)る傾向にあることがお分かり頂けるかと思います。

悪貨になることを望む?通貨安競争

悪貨、つまり、自国の通貨が売られるというのは、昔の日本であれば、輸入コストが高いために、国民生活に負の面が大きかったという側面がありますが、現在は、その逆で、円がドルやユーロに対して買われると政府関係者は、口を揃えて過度な円高に対して口先介入をしたり、実際に介入を行ったりして円高を是正を図ろうとします。

まるで、自国の通貨が悪貨になること=通貨安に誘導することを望んでいるかのようです。

実は、そんな風に望んでいるのは、日本だけでなく、スイス、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、ユーロなども同じで、近年のG7やG20などでは、まるでオウムのように「通貨安競争」への牽制で合意しています。

具体的には、自国の交易条件を有利にするため=通貨安への誘導のために、過度な金融政策をしたり、為替介入をしたりすることがないように同意するという内容がそれに該当します。

いつも同じような結論に終始するのですが、マーケットでは、何か材料視されるのでは・・・との思惑から、為替レートが急激に変動したり、あるいは、方向感のない展開になったりすることがありますので、注意しておきたいところです。

ただ、一方で、G7やG20に対して警戒心を強めているのは、東京市場だけで、ロンドン市場やNY市場では、あの東京マーケットの動きは何だったのか・・・ということもありますので、通貨安競争に対するG7やG20の牽制発言を意識するあまり、ポジションに対してバイアスをかけ過ぎることのないようにするのも大切な姿勢になってくるかと思います。

一方で、自国の通貨を少しでも良貨に見せたいという国もあります。

その多くは新興国で、対外債務を多く抱え、恒常的な貿易赤字を抱え、さらに国内では高いインフレが起こっている状況であることから、自国の通貨を高くすることで、海外への利払いを減らしたり、さらに、通貨高によるディス・インフレ圧力がかかることを期待しているというのが、大きな動機となっています。

しかし、マーケットでは、皮肉にもそうした国の通貨は金利が他の先進国の通貨に比べると魅力的であるにもかかわらず、中朝的には下落トレンドであることが多いというのが現実です・・。

「悪貨が良貨を駆逐する」という言葉は、まさに至言と言えるかと思います。

貿易赤字・貿易黒字と通貨安・通貨高の関係については、円ベースの記事ではありますが、別の記事でも言及しておりますので、興味のある方はそちらの記事も参考にして頂ければと思います。

参考/貿易赤字と円安×貿易黒字と円高|貿易統計から円高・円安を探る方法

悪貨は良貨を駆逐するを利用したFXでのトレード戦略

ここまで説明してきた中で、悪貨が良貨を駆逐するという格言の本質をお分かり頂けたかと思いますが、その概念を利用した具体的なトレード戦略の一つを紹介したいと思います。

2016年の年始から急にマーケットの話題となったイギリスのブレクジット(EU離脱)問題。

国民投票で離脱か残留かが審判に掛けられることになり、結果への不透明感からポンドは米ドルに対して、ほぼ一貫して売られることになりました。

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チャート出所/GMOクリック証券

一方で、ほぼ時を同じくして米ドルに対して急速に買われはじめたのが日本円で、2016年の年初の120円台からわずか半年余りで節目の100円に迫る勢いで円が急騰します。

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チャート出所/GMOクリック証券

そして、ポンドは、ドルに対して売られて、日本円がドルに対して買われた結果、相対的に、日本円はポンドに対して、歴史的ともいえるほどの値動きをすることになります。

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チャート出所/GMOクリック証券

こうした為替レートの相対的な強さ、弱さを利用すれば、仮にポンドを売るというトレードを仕掛ける場合、米ドルよりも、対円で仕掛けた方が、より効率よく大きな値動きを狙うことができたということになります。

つまり、このトレードの本質は、そのときの為替市場で最も強い通貨をロングし、そして、最も弱い通貨をショートする戦略ということになります。

悪貨は良貨を駆逐するの格言の本質を利用して、こうしたトレードを仕掛けると、戦績の向上に繋がる可能性があることから、紹介させて頂きました。

まとめと自分自身のポートフォリオ

「悪貨は良貨を駆逐する・・今なおFXのトレードでも生きる至言の本質とは?」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

今なお、貨幣に対するマーケットの”見方”が通貨の価値を決めていて、それに伴って為替レートが変動すること、そして、現代は、悪貨や良貨と判断される材料が多くあるという側面があるのもご理解頂けたかと思います。

最後に、FXをする上でのポートフォリオについても触れておきたいと思います。

FXでトレードをしていると、ついつい利益が出ている「良貨」を手放し、損失が出ている「悪貨」を手元に残してしまって失敗・・・ということがあったりますが、そんなときは勇気を持って「悪貨」を手放し、「良貨」を残すということを思い出してみると、戦績が改善する可能性があるかもしれません。

「それが簡単に出来れば苦労はしないよ・・・」という声が聞こえてきそうですが、自責の念も込めて、まとめとさせていただきました・・・(汗)

本記事がFXでトレードをしている読者の方に少しでもお役に立てれば、幸いです。

最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました!

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