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日銀の追加緩和が円高・円安を誘導?追加緩和前後のFXのトレード戦略と注意点

過去、日銀は景気の状況やインフレ率、失業率などを総合的に判断し、金融緩和を行ったり、金融引き締めを行ってきましたが、何度も金融緩和を行っていく「追加緩和」については、マーケットの多くの注目を集め、値動きが激しくなることが少なくありません。

と言いますのも、日銀だけでなく、ECBやFRBなどでも言えることですが、最初のうちこそ、大胆な金融緩和はその「サプライズ」感がマーケットに素直に受け止められ、シンプルに通貨の売りで反応しますが、「追加緩和」を何度も重ねてくると、次第に、マーケットが事前に、ある程度の内容を織り込んでしまい、反応が鈍くなってきたり、あるいは、材料出尽くしとなり、「通貨買い」が起こってしまうなど、様々な思惑が交錯することが背景にあるからに他なりません。

そこで、今回は、2013年から2016年にかけて日銀が繰り広げてきてた追加緩和のときに、どんな風に為替が動いてきたのかを振り返り、さらに、それを踏まえた上でFXでどんなトレード戦略と注意点が考えられるかということを説明していきたいと思います。

黒田バズーカ1と2の威力

まず、最初にご覧いただくのは、2014年4月と2014年10月の通称、「黒田バズーカ」と呼ばれる金融緩和になります。

黒田バズーカ第一弾は黒田さんが日銀の総裁に就任した直後のはじめての金融緩和で2013年4月に実施、そして、2回目の「追加緩和」となる黒田バズーカ第2弾は2014年10月に実施されまして、ドル円の為替レートは、95円から125円近くまで約30円近くの円安となりました。

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チャート出所/GMOクリック証券

しかし、その内容を注意深く見てみますと、1回目の金融緩和では、セオリー通りの動きで円が売られたものの、為替レートが円安に進行したのは約10円程度に過ぎませんでした。

一方、黒田バズーカ第2弾となる、2014年10月のはじめての追加緩和が行われた後には、ドル円は約20円近くも円安が進んでおり、かなり大きな上昇幅となっていることが確認できます。

なぜ、黒田バズーカ第2弾の追加緩和で、ドル円がここまで大きな上昇を演じることになったのかという点ですが、まず、追加緩和の内容については、資金供給量(マネタリーベース)を年10兆~20兆円増やし、年80兆円に拡大する、長期国債の買い入れ量も30兆円増やし、年80兆円にする、上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(REIT)の購入量を3倍に増やすといったもので、多少のサプライズがありました。

そして、その内容よりも、もっと大きな要因だったと考えられるのが、2014年10月のFOMCで、FRBが金融緩和を終了することを発表したことになるかと思います。

つまり、アメリカサイドでは、ドル買いの気運が盛り上がり、一方、日本サイドでは円売り材料が出てきたことが、ドル円の大幅上昇に繋がったものと考えられます。

マイナス金利の導入とさらなる追加緩和

では、次の追加緩和の動向について見ていきましょう。

2015年は多少の乱高下はあったものの、為替も株価も安定推移したことから、日銀には目立った動きが見られませんでした。

そして、次に日銀が動いたのが2016年1月で、欧州ではすでに導入済みのマイナス金利を含めた、追加緩和第3弾の実施を決定。

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チャート出所/GMOクリック証券

しかし、追加緩和第3弾の後のドル円の値動きはご覧いただきました通り、急反落となり、ドル円は円高が進行する形になってしまっています。

そして、参議院選挙での自民党の勝利や、「ヘリコプター・ベン」ことバーナンキ氏との会談もあったことから、期待された2016年の7月29日の金融政策決定会合では、追加緩和第4弾が発表されたものの、ドル円は大幅に円高が進行しまして、7月29日は一時、101円台まで円高が進んでいます・・・。

ここまでのまとめと追加緩和による円安誘導の限界

さて、ここまでご覧いただきました通り、日銀による追加緩和が為替レートを円安へ誘導できたのは、2014年の10月が最後だったというのが現状です。

日銀そのものは、金融政策は為替レートを目的としていないということを言及していますが、国内物価に対して円高はデフレ圧力がかかることは明白なので、達成目標としている物価上昇率2%の実現のためには、円安が欠かせないというのが本音だと推察されます。

しかし、そんな日銀の本音とは裏腹に、度重なる追加緩和を行っても為替が一旦、円高トレンドに入ってしまうと、その流れを止められないということがお分かり頂けるかと思います。。

では、ここまでの状況をもとにトレード戦略と注意点についてまとめておきたいと思います。

〇追加緩和が円安をもたらすことができるのは1回程度に過ぎない

〇円高トレンドに入っているときは、追加緩和の期待感での戻りはドル売り円買いのチャンス

〇追加緩和期待が盛り上がったときのリバウンド相場は短期トレードと割り切る、深追いはしない

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チャート出所/GMOクリック証券

ECBの度重なる追加緩和とユーロドルの値動き

ここまでは日銀の追加緩和とドル円の値動きを見てきましたが、2011年以来、追加緩和をし続けているユーロドルの値動きについても、参考までに確認しておきたいと思います。

ECBは2011年の11月からドラギ総裁となり、以降、2016年まで行ってきた金融緩和は、目立ったものだけでも計8回に上ります。(政策金利の引き下げ、マイナス金利の導入、債券の買い入れなど)

そして、その追加緩和の時期とユーロドルの値動きを比較したものが、下記のチャートになります。

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チャート出所/GMOクリック証券

非常に興味深いのは、ドラギ総裁が行った追加緩和でも、その追加緩和によってユーロ安が続いたのは、1回目の追加緩和まででした。

そして、日銀の追加緩和とドル円の場合と同じく、2回目、3回目の追加緩和を行っても、ユーロは安くなるどころか、ユーロ高が進行し続けています。

その後も、ご覧の通り、ECBは追加緩和を行うものの、ユーロ高は止まらず、本格的に、ユーロ安が進行し始めたのは、2014年の夏から秋にかけてになります。

一見、2014年以降のユーロ安は、ECBによる追加緩和が要因と見えなくもありませんが、実際にはFRBが金融緩和終了に向かって動き出したことが、大きな要因であったものと考えられます。

ただ、2015年に入ってからの一方的なユーロ安については、アメリカサイドだけが原因とは思えない値動きとなっていまして、さらなる追加緩和が必要になる可能性を度々、ドラギ総裁が言及したこと(欧州経済の弱さの露呈)や、記録的な原油高などと相まって起こったものと考えられます。

誤解を恐れずに言えば、追加緩和もある一定のラインを超えると、マーケットも”1周”して、そこまでしなくてはいけないという現実の前に、通貨売りで反応せざるを得ないということになるのではないでしょうか・・・。

なお、2015年の12月のECBによる追加緩和発表の日が、ユーロドルの中期的な底打ちポイントとなっているというのも、かなり興味深い点と言えるかと思います。

まとめと追加緩和による通貨高・通貨安

「日銀の追加緩和が円高・円安を誘導?追加緩和前後のFXのトレード戦略と注意点」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

中央銀行には逆らうなという言葉がありますが、中央銀行が誘導したい方向にあわせてトレードするのは、追加緩和の最初のうちだけか、あるいは1周して6回目や7回目以降というのが、”無難”ではないかと思います。(緩和を行うタイミングもありますので、回数というよりは時間の方が重要かも知れません・・)

また、ドル円にしても、ユーロドルにしても、中央銀行による金融政策の発表が、相場の転換点になっていることが多いというのもトレードの材料の一つとしては、非常に興味深い点と言えるかと思います。

本記事がFXでトレードをしている人や、これからFXでトレードをしようと考えている人の参考になれば、幸いです。

最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました!

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