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ポンドドルの10月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

欧米勢の多くの企業にとっては、第4クォーターのスタートとなる「10月相場」

今回は、そんな10月相場の実態を探るべく、1997年から2016年までの「10月」のポンドドル相場が、どんな値動きをしてきたのかを実際のデータをもとに検証してみました。

早速、見ていきましょう。

1997年~2016年における10月のポンドドル相場

まず、最初にご覧いただくのは、1997年から2016年までの10月のポンドドル相場がポンド高、ポンド安のどちらに動くことが多かったかを単純にカウントしてみた表になります。

1997年から2016年の月足チャートは下記の通りです。

gbpusd19972016

データ出所/GMOクリック証券

そして、上記のチャートから毎年10月の始値と終値を抽出して、その結果がポンド高だったのか、ポンド安だったのかを時系列でまとめたものが下記の表になります。

10月のポンドドル相場レート(始値⇒終値)結果
19971.61750⇒1.67300ポンド高
19981.69980⇒1.67470ポンド安
19991.64660⇒1.64300ポンド安
20001.47600⇒1.44810ポンド安
20011.47190⇒1.45540ポンド安
20021.56830⇒1.56380ポンド安
20031.66150⇒1.69380ポンド高
20041.81150⇒1.83710ポンド高
20051.76390⇒1.76940ポンド高
20061.87190⇒1.90700ポンド高
20072.04670⇒2.07950ポンド高
20081.78030⇒1.60700ポンド安
20091.59816⇒1.64542ポンド高
20101.57150⇒1.60377ポンド高
20111.55717⇒1.60850ポンド高
20121.61525⇒1.61273ポンド安
20131.61837⇒1.60350ポンド安
20141.62124⇒1.59910ポンド安
20151.51266⇒1.54285ポンド高
20161.29398⇒1.22406ポンド安

こうして並べてみますと、かなり興味深い傾向があることが分かります。

まず、目を引くのが2003年から2007年までの5年連続のポンド高、そして2012年から2016年の5年中4年のポンド安です。

値動きそのものは、一見、真逆のように見えますが、いずれも値動きとしてはマーケットの雰囲気に素直に反応しているのが特徴で、例えば2003年から2007年は、世界的に続いた株高、資源高局面で、リスク選好で買われやすいポンドが買われ、逆に、2012年から2016年は、欧州の金融危機、アメリカのテーパリングからのドル買い、イギリスのブレクジットでポンドが売られる格好になっています。

また、2009年から2011年からの3年続いたポンド買いも、背景としてはアメリカの長引き金融緩和を背景に、ドル売りが続いた局面で、ここでもポンドドルの10月相場がマーケットの雰囲気に素直に反応しやすい傾向にあることを物語っています。

ただ、2003年より以前については、必ずしもポンドドルがマーケットの雰囲気に素直に反応しているというわけではありませんので、直近の15年に限った値動きとなっています。

そして、ここ20年の10月のポンドドル相場のポンド高、ポンド安の回数をまとめた表は下記の通りです。

10月のポンドドル相場ポンド安に終わった回数ポンド高に終わった回数
1997-201610回10回

1997年から2016年の20年間については、回数としては、互角といった結果に終わっています。

では、続いて、その中身について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

1997年~2016年における10月のポンドドル相場の変動幅と変動率

それでは、今度はポンドドルの10月相場がどのくらいの変動が起こっているのか、つまり、ボラティリティがどれくらいなのかということを検証していきたいと思います。

その検証を行うために、上記のチャートから、各年の高値と安値を抽出してまとめた表が下記になります。

10月のポンドドル相場高値安値
1997年1.687401.59850
1998年1.736601.66100
1999年1.679301.63240
2000年1.480401.41870
2001年1.482601.41950
2002年1.576201.54110
2003年1.707701.65310
2004年1.844501.77450
2005年1.789901.73900
2006年1.909201.85140
2007年2.082202.02460
2008年1.787201.52610
2009年1.668201.57061
2010年1.610531.56486
2011年1.616461.52708
2012年1.621621.59128
2013年1.625951.58935
2014年1.625081.58745
2015年1.550811.51069
2016年1.294611.20823

ご覧いただくとお分かりの通り、1ヶ月の間に、かなり大きな値動きをしている月が複数存在しまして、例えば、リーマンショックが起こった翌月となる2008年の10月は、高値1.78720から安値1.52610まで、1ヶ月の間に「14.7%」のポンド暴落が起こっています。

また、イギリスのEU離脱が決定した後、”ハード・ブレクジット”の懸念が強まった2016年10月には、高値1.29461から安値1.20823まで、1ヶ月の間に「6.7%」のポンド安が起こっています。

そして、それらを含めて、ポンドドルの各年の10月相場の変動幅と変動率をまとめた表が下記になります。

10月のポンドドル相場変動幅変動率
1997年0.08895.3%
1998年0.07564.4%
1999年0.04692.8%
2000年0.06174.2%
2001年0.06314.3%
2002年0.03512.3%
2003年0.05463.2%
2004年0.073.8%
2005年0.05092.9%
2006年0.05783.1%
2007年0.05762.8%
2008年0.261114.7%
2009年0.09755.9%
2010年0.04562.9%
2011年0.08935.6%
2012年0.03031.9%
2013年0.03662.3%
2014年0.03762.4%
2015年0.04012.6%
2016年0.08636.7%
平均0.06934.2%

平均変動幅と平均変動率はそれぞれ「0.0693」と「4.2%」となっておりまして、1997年から2016年のポンドドル相場の1月の平均変動幅「0.07144」、平均変動率「4.3%」と比べると、ほぼ互角という状況になっています。

参考/ポンドドルの1月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの2月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの3月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの4月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの5月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの6月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの7月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの8月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

参考/ポンドドルの9月相場はポンド高?ポンド安?1997年から2016年までの変動幅・変動率のまとめ

1997年~2016年の10月相場の値動きから考えるポンドドルのトレード戦略

ここまで過去約20年の10月のポンドドル相場の動向をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。

これまでの傾向に過ぎないという前提はありますが、ポンドドルの10月相場については、基本的にマーケットの雰囲気に素直に反応する1ヶ月と言えそうです。

今後もこうした値動きが続くと仮定しますと、マーケットがリスクオンのときはポンドを買い、マーケットがリスクオフのときにはポンド売りというシンプルなトレード戦略で臨めばいいでしょう。

また、2008年や2016年のように、大きな値動きに発展することもあることから、リスクリターンで考えてもかなり投資妙味のあると1ヶ月と言えます。

ただ2003年より以前には、マーケットの雰囲気に逆行するような動きも見られることから、アノマリーを過信することなく、ストップロスやポジションサイズには十分に注意を払い、チャンスをものにしたいところですね。

本記事が、FXでトレードをしている人や、これからトレードをしようと考えている人の参考になれば、幸いです。

最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました!

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