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FXにおける高金利通貨のリスク-下落する理由-を探る

FXでスワップを目的にトレードする方に人気の高い高金利通貨。

具体的には、南アフリカランド、トルコリラ、NZドル、豪ドルなどが高金利通貨として挙げられるかと思います。

そんな高金利通貨ですが、”金利が高い”ということは、相応のリスクを抱えているということになりまして、何かを切っ掛けにして、急激な通貨安が起こることがあります。

そこで、今回は高金利通貨が下落する理由には、一体どんな理由があるのかということを見ていきたいと思います。

見出しとなる表につきましては、下記の通りとなっています。

 高金利通貨のリスク-下落する理由-
1流動性リスク
2政治リスク
3規制リスク
4景気動向
5経常赤字
6貿易相手国リスク
7紛争・災害リスク

それでは、さっさく見ていきましょう。

と、その前に、一つだけ触れておきたいことがあります。

高金利通貨は長期的に低金利通貨に対して為替レートが下落する?

「高金利通貨に投資するというと、長期的には、低金利通貨に対して為替レートが下落して、金利で得られた利益が帳消しになるから意味がないよ・・」という言及がなされることがあります。

それは本当でしょうか?

いいえ、全く事実ではありません。

例えば、為替レートを決定づける要因として、「購買力平価」や「金利平価」など様々な理論がありますが、株式市場における効率的市場仮説が高度に情報化された現代でさえ機能しないように、相場におけるあらゆる理論は、少なくとも人間が相場で取引している間は、整合性を保つのは難しいと筆者は考えています。

なぜなら、相場は理論だけでなく、人間の感情によって左右されることが少なくないからです。

為替を含む、あらゆる相場が短期的あるいは長期的に暴落と暴騰を繰り返してきた「歴史」が、何よりもそれを雄弁に物語っているのではないでしょうか。

もちろん、「購買力平価」や「金利平価」のロジックが通用する場面は確かに存在することもあるかもしれません。

しかし、全ての通貨ペアにおいて、そうした理論が適用可能というのは、現実的ではありません。

10年や20年単位という”長期”で相場が”間違い”を続けるということは今後も十分、起こり得ますし、もしかすると、もっと長期間に渡る可能性もあります。(むしろ、相場は常に”正しい”というのが筆者の立場です。)

実例でご覧いただきましょう。

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チャート出所/GMOクリック証券

上記は高金利通貨の豪ドルと超低金利の日本円の通貨ペアの1996年から2016年までの長期チャートですが、ご覧いただきました通り、2度の大きな豪ドル高・日本円安もあり、ここ20年、一貫して日本よりも高金利であり続けてきた豪ドルが日本円に対して、一方的に価値を下げてきたといったことは全く起きていません。

1996年時点と、2016年時点では、むしろ、為替レートがほとんど”変わっていない”という状況で、持ちっぱなしであれば、ずっと高金利の「スワップ金利」を受け取ることができていたのです。

高金利通貨に投資すると長期的には、為替レートが下落して損をするという理論は、幻想とまでは言いませんが、決してあらゆる場面で通用する理論ではないということは、お分かり頂けるかと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、高金利通貨のリスク-下落する理由-について順番に見ていきたいと思います。

1.流動性リスク

為替相場は、他の金融市場に比べて、その取引量が多いことで知られていますが、一方で、高金利通貨と呼ばれる外貨の多くは、新興国や資源国通貨で、その取引量が時間帯などによっては、極端に少なくなることがあったりします。

そして、取引量が少ないところにどちらか片方のポジションが大量に持ち込まれると、時として、急激な値動きとなることがあります。

実際の例でご覧ください。

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チャート出所/GMOクリック証券

上記は、日本のFX黎明期から人気のランド/円ですが、2016年に入り、資源価格の下落とともに、米ドル/ランドでランド安が進み、また米ドル/円では円高が進んだことが重なり、ランド/円は年初からかなりの下落が続いていました。

そして、2008年からのレジスタンスラインである7.3の節目を割り込んだところで(1月8日/金曜日)、大量のストップロスを巻き込んで(1月11日/月曜日)、なんと6.6円まで急落。(下落率にして約10%)

米ドル円であれば、1日で100円が90円になるような値動きですから、如何にその値動きが荒かったかがお分かり頂けるかと思います。

米ドル円でも、リーマンショックのようなときでは、1日で大きな値動きをすることもありますが、そういったケースは、異例中の異例で、そこまで流動性が枯渇するということは、まずありません。

しかし、取引量の少ない高金利通貨の場合、上記のように、重要な節目を割り込んで、週末を超え、そして、大量のロスカットが発動されたときなどは、”普通に”かなりの下落になることがあります。

2.政治リスク

相場において、何よりも”嫌気”されるのは、先行きへの不透明感ですが、それを増幅させるものとして、政治リスクがあります。

高金利通貨の国の多くはインフレ率が高いことが多く、そのため、人気獲得と成長を重視する国のトップと国の財政を立て直そうとする財政担当の閣僚との間で、意見が対立することが少なくなく、それが発端で通貨安が引き起こされる可能性が高いということは、頭に入れておく必要があります。

実際の例でご覧ください。

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チャート出所/GMOクリック証券

相場の急変が起きたのは2015年の年末、翌年に控えた選挙のために政府支出の拡大を主張していた南アフリカの大統領が、厳しさを増す国家財政の立て直しを図る財務相を突如、解任。

市場では、予想もしなかったことが起きたことからパニックに陥り、ランドの”投げ売り”が進み、3日間でなんと10%を超える急落を演じます。

上記の他にも、金利が高い国では、閣僚の汚職、収賄、脱税などのリスクも決して低いとは言えないため、特に政権交代のときには、どういった人物が国のトップを務めて、どんな経済政策を行っているのかということはチェックをしておきたいところです。

3.規制リスク

相場の世界では、「売り」と「買い」でその取引が成立していますが、どちらか一方に注文が偏りすぎると、自国の通貨を守るために、その国の当局がどんな規制を行ってくるかは分かりません。

高金利通貨ではありませんが、記憶に新しいところではスイスフラン・ショックは、そんな事例の一つと言えるかと思います。

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チャート出所/GMOクリック証券

それまで、ユーロスイスで為替介入を続けてきたスイス中銀は2015年の1月、突如、何の前触れもなく、介入中止を発表。

その結果、フランの介入を意識して、たまりにたまっていたユーロ買いスイスフラン売りのポジションは、一気に反転し、フランは全面高、あらゆる通貨に対してフランが暴騰することになりました。

フランショックの影響で、欧米では、倒産に追い込まれた金融業者が出るほどでしたので、人為的なショックとして、いかに大きかったかがお分かり頂けるかと思います。

新興国通貨でも、そうした規制リスクがいつ起こるかは分かりませんので、特に「為替介入」を行う意思のある発言が出てきたときには、最大級の注意を払う必要があります。

4.景気動向

高金利通貨に限ったことではありませんが、通貨が買われる要因として、その国の「景気動向」は大いに気を付ける必要があります。

景気が良ければ買い、悪ければ売りといった単純なケースばかりとは決して限りませんが、景気動向が為替レートに与える影響は決して軽視できません。

そして、高金利通貨の場合、特に注意しなくてはいけないのは、その景気動向に影響を与える原因です。

例えば、資源国通貨である南アフリカやオーストラリアは、原油価格や鉄鉱石といった資源価格の上下に景気が大きく左右されますので、資源価格に注意を払っておく必要があります。

また、ニュージーランドの場合、農産物価格に景気動向が左右されますので、農産物価格のチェックは怠ることができません。

また、トルコの場合、アジアやヨーロッパなどとの交易が盛んで多様化していることから、”景気敏感株”ならぬ”景気敏感カレンシ-”といった要素がありますので、世界経済の動向に目を向けておく必要がある通貨と言えるでしょう。

5.経常赤字

高金利通貨の国の多くは経常赤字を抱えていることが少なくありません。

経常赤字そのものが是か非かというのは、意見が分かれますが、経常赤字が常態化し、短期借り入れを外貨によるファイナンスに高く依存している場合は、注意が必要です。

なぜなら、外貨準備が少なく、短期借り入れを外貨によるファイナンスに高く依存している場合、何かがきっかけで借り入れコストが上昇すると、財政逼迫や財政破綻の懸念が生まれ、途端に、その国の通貨が一気に売られやすくなるからです。

高金利通貨の国の経常赤字、そして外貨準備や短期借り入れの状況については、定期的にチェックしておきたいところです。

6.貿易相手国リスク

例えば、南アフリカやオーストラリアは、近年、貿易相手国の主要相手先が「中国」になっておりまして、中国の経済動向が南アフリカやオーストラリアの経済に与える影響は、かなり大きくなっています。

実際に豪ドルは、中国の経済指標でレートが変動するといったことも少なくありません。

高金利通貨に投資を行う場合は、貿易の主要相手国がどういった国で、どういった特性があるのかということは、注意深く点検する必要があると言えるでしょう。

7.紛争・災害リスク

地政学的リスクとも呼ばれますが、紛争や災害が経済に与える影響は極めて甚大になることがあります。

実際に、東日本大震災が起こった2011年3月に米ドル円が戦後最高値となる75円台の円高にまで進んだのは、記憶に新しいところかと思います。

高金利通貨は、地域や政情不安などから紛争が起こることがあり、実際に紛争が起こると国内には様々な問題が発生し、不透明感から、通貨は売られやすくなってしまいます。

高金利通貨に投資を行う際は、紛争や災害といったリスクにも、配慮しておく必要があると言えるかと思います。

まとめ

「FXにおける高金利通貨のリスク-下落する理由-を探る」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

高金利通貨に投資を行うことを考えている方や、今後のポジションについて検討しているという方の参考にして頂ければ、幸いです。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!

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