「外貨預金は初心者に本当におすすめなの・・?」
「外貨預金での積み立てによる資産運用を考えているんだけど・・手数料が高そうで・・」
これから外貨預金をはじめてみたいと考えている方の中には、こんな風に考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は外貨預金とは?という外貨預金の基本的な内容を掴んだ後、外貨預金よりも初心者におすすめな「定期外貨取引」について説明していきたいと思います。
では、早速見ていきましょう。
外貨預金とは?
外貨預金とは、その名の通り、日本円以外の米ドルやユーロ、ポンド、スイスフラン、豪ドル、NZドルといった外国の通貨で預金を行うという方法になります。
これだけ聞くと、とても簡単そうに聞こえるのですが、外貨を利用した取引には、実に様々な種類の金融サービスがあります。
外国の通貨へ投資を行うこと=外貨投資・外貨取引
外貨預金=銀行を通じて外貨で預金
FX=外国為替証拠金取引(証券会社などを通じて行う証拠金取引。類似サービスとしてオプション取引などがあります)
その他にも外貨MMF、カレンシーETFなどがありまして、外貨を使った取引はかなり選択肢が豊富に存在します。
では、その中でも「外貨預金」は一体、何を目的として行われるのでしょうか?
その目的や理由には、様々なものがありますが、代表的なものとして金利、リスク分散、為替差益などがあります。
外貨預金で高い金利を目指す
日本はバブル崩壊以降、長い間デフレが続いており、そのため世界の中でも最も低金利の国の一つになっているのは、ご存知の通りです。
そのため、国内の銀行にお金を預けても、残念ながら、ほとんど利子がつくことはありません・・。
一方、外国では、日本よりも金利が高い国がほとんどであることから、少しでも高い「金利」を目的として外貨預金を行うという人がいます。
下記は1953年から2016年までの日本の金利の長期チャートですが、2000年以降は、ほぼゼロ金利に近い水準で推移していることがお分かり頂けるかと思います。
これでは、日本円で銀行預金をしていても、利子はほとんど期待できません・・・。
参考/Interest Rates, Discount Rate for Japan – FRED® Economic Data-
外貨預金で資産を分散
日本は戦後の高い経済成長とともに、一貫して円高が続いてきていまして、かつては1ドル360円だった日本円も2011年には戦後最高値の約75円まで、日本円の価値が高くなっています。
通貨としての価値が高いということは、本質的には、その国、その通貨への信認が厚いということになりますので、円の価値が高い間は外貨に比べて、日本円を保有していた方が相対的には有利と言えます。
参考/Japan / U.S. Foreign Exchange Rate – FRED® Economic Data-
しかし、これからもその円高が続くかどうかは、誰にも保証ができません。
例えば、海外の専門家やシンクタンク、格付け機関からも度々、”危ぶむ”声が挙がっている日本の巨額の財政赤字が引き金となり、日本売り=円売り=円安が起こる可能性は決して低いとは言えません。
また、世界的にも高い水準で進行している少子高齢化も日本の低成長や日本売り=円安の材料になりかねません。
下記は、内閣府が公表している「高齢化白書」からの引用ですが、2060年には、日本の人口は8,674万人にまで減少することが推計されています。
そして、もし仮に大幅な円安が今後、起こったときに、日本円だけで資産を持っていますと、その価値は相対的に購買力が弱くなってしまうというリスクに直面することになってしまいます。
そこで、日本円だけでの資産保有リスクを分散させる対策の一つとして外貨預金を選択する人がいます。
為替差益を目的として
為替相場は、株式相場などとは異なり、産業界が輸出や輸入などで為替を利用することもあり、平日はほぼ24時間、土日以外の休日も常に取引が行われ、為替レートは刻一刻とレートが変動しています。
そして、その為替レートの変動を狙って、外貨預金をするという人もいます。
短期の為替変動による差益を目的としてしている人は、FXを利用する人がほとんどだと思いますが、長期での運用ということになりますと、外貨預金を使うという人もいます。
外貨預金が初心者にはおすすめではない理由
ここまで、ざっと外貨預金の目的や理由を説明してきましたが、実は外貨への投資をするということであれば、初心者の方には、外貨預金はあまりおすすめではありません。
それには幾つかの理由がありまして、最も重要なポイントとしては、外貨預金の「手数料が高い」ことや「外貨預金がペイオフ対象外」であることです。
一部で手数料が多少安い銀行があったりますが、外貨預金のサービスを行っている銀行のほとんどが、外貨の買い付け時と売却時の両方で手数料が必要になる他、銀行によっては満期前での途中解約の場合は、解約手数料などが発生したりすることがあり、手数料は割高であるのは否めません。
また、可能性は低いものの、外貨預金をしていた銀行が何かの理由で破綻してしまうと、その資産はペイオフ対象外、つまり、預け入れたお金は定められた上限までしか戻ってこないという制度上のリスクもあります。
「でも、FXは初心者には何となく怖くて・・・」
という方におすすめなのが、SBI FX TRADEが提供している「定期外貨取引」です。
定期外貨取引は、FXと外貨預金の”いいとこ取り”といったサービスで、レバレッジは1倍~3倍で自由に設定でき、また、手数料はFX並みに低く、預け入れた資金はSBI FX TRADEが破綻しても、その全額が信託銀行で保全されるというサービスになります。
外貨預金と定期外貨取引を比較しやすいように、編集部にて、表にまとめましたので、下記よりご覧ください。
定期外貨取引 | 外貨預金 | |
---|---|---|
取引先の金融機関 | SBI FX TRADE | 銀行 |
定期自動購入 | あり | あり |
取引レート | ほぼリアルタイムのレートで取引が可能 | 1日1回変更(銀行が指定したレートでの取引) |
取引手数料(スプレッド含む) | 0.05円~ | 片道1円~ |
最低取引単位 | 1ドル~ | 10万円~ |
取引期限 | 期限の定めなし | 外貨定期預金は満期あり |
為替変動による利益 | 買ったプライスよりも円安に動いた場合 | 買ったプライスよりも円安に動いた場合 |
金利収入 | 1日単位で収入を得ることが可能 | 原則、満期時または解約時 |
資金効率 | 個人の場合最大3倍のレバレッジ運用可能 | レバレッジ運用不可 |
取り扱い通貨 | 米ドル/日本円、英ポンド/日本円、豪ドル/日本円、NZ ドル/日本円、中国人民元(CNH)/日本円、南アフリカランド/日本円 | 主要通貨のみ |
リスク | 為替変動による損失リスク及びレバレッジ | 為替変動による損失リスク |
リスク管理 | 損失管理が可能 | 短期的な大変動があっても損失管理ができない |
資金の安全性 | 全額信託保全が義務付け | 預金保護制度の対象外 |
また、定期外貨取引では、最低取引単位も「1ドル」からとハードルが極めて低いため、初心者が安心して始めることができるような環境が用意されているのも嬉しいポイントです。
まとめ
「外貨預金よりも初心者には定期外貨取引がおすすめ」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
本記事が外貨預金をこれからはじめてみたいと考えている方のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました!