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退職金をFXによる外貨投資で運用する方法と注意点

「退職金を元手にFXで外貨投資をはじめたいが、どんなところに注意すればいい?」

「退職金をFXで運用して、その収益を毎月の生活費の一部に充てたい。どんな運用方法がいい?」

退職金を受け取り、これからFXで運用をしたいという方の中には、こんな風に考えていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は老後の生活費と年金生活の現状を見た上で、退職金をもとにFXで外貨投資を行う方法と注意点などについて、説明させて頂きたいと思います。

本記事の見出しとなる表は下記の通りです。

 内容
1老後生活とお金の現状
2FX利用者は年々増加傾向
3投資対象となる外貨選びは慎重に
4高金利通貨のリスク
5レバレッジ管理が最重要ポイント

では、早速見ていきましょう。

1.ゆとりある老後生活は年金だけでは難しい・・

まずは、おさらいも兼ねて、現在の公的年金制度の概要を見ていきましょう。

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ご存知の通り、日本の年金制度は、大きく分けて国民年金と厚生年金の2種類がありまして、サラリーマンや公務員を続けてきた方は、2号となり両方の年金を受け取ることができる一方、自営業者や専業主婦(第2号の被扶養配偶者)などの方は、国民年金のみを受給するという形になっています。

では、実際に今、老後生活を送っている方が、老後生活と年金について、どんな風に感じているかということを公益財団法人の生命保険文化センターが行ったアンケートをもとに、見ていきましょう。

〇老後生活に最低限必要となる日常生活費は約22万円

老後に最低限必要となる日常生活費をアンケートしたところ、下記のような回答になっておりまして、その平均額は「約22万円」となっています。

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〇老後生活でゆとりある日常生活費は約35万円

そして、ゆとりある生活になると、その金額は「約35万円」となっています。最低限の生活費と比べると、約13万円の開きがあることが分かります。

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参考/生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度

では、肝心の年金受給額の平均はどれぐらいなのでしょうか?

こちらは、厚生労働省年金局の「平成25年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にして、分かりやすいように当サイトにて、下記の通り、表に致しました。

 国民年金厚生年金合計
平成25年度54,544円145,596円200,140円
平成24年度54,783円148,422円203,205円
平成23年度54,612円149,334円203,946円
平成22年度54,529円150,034円204,563円
平成21年度54,258円153,414円207,672円

ご覧いただきました通り、平成21年から25年度まで多少の増減はありますが、国民年金と厚生年金の平均受給額は「約20万円」というのが現状です。

先ほど、生命保険文化センターの調査では、最低限の生活費として「約22万円」、ゆとりある生活の生活費が「約35万」とありましたので、いずれにしても、お金が足りない・・ということになります。

 最低限の老後生活費ゆとりある老後生活費
年金の平均受給額(月間)約20万円約20万円
最低日常生活費(月額平均)約22万円約35万円
不足分(月額)-2万円-15万円
不足分(年間)-24万円-180万円
不足分(65歳から85歳までの20年)-480万円-3,600万円

そして、どれくらい老後の生活費が不足しているのかということを表にまとめたものが、上記の表になります。

仮に退職する年齢を63歳、平均寿命の83歳まで生きるとしますと、毎月2万円の不足が約20年になるので累計480万円の不足になってしまうのがお分かり頂けるかと思います・・。

2.FX利用者は年々増加傾向

ここまでは老後生活で、多くの方が生活費の不足を感じているという実態をご覧いただきましたが、そんな状況の中、生活費を捻出する方法として、退職金を元手にFXの「スワップ金利」を収入アップに利用している人が増えています。

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実際のデータでご覧ください。

矢野経済研究所が「FX(外国為替証拠金取引)の動向調査結果2015」でプレスリリースとして発表した内容によれば、証拠金残高、口座数のいずれも、年々、拡大傾向であることが明らかになっています。

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2009年の時点と比べますと、預り金は約2.5倍、口座数は約3倍まで伸びてきていまして、日本でのFX人気が右肩上がりで盛り上がってきていることが分かります。

その背景として、若い人へのFXの認知が進んでいるということもありますが、退職金などを元手に、日々の収入を得ることを目的としてFXを利用している年配者が増加傾向にあるというのも、FX人気を支えているものと考えられます。

3.投資対象となる外貨選びは慎重に

では、実際にどんな通貨が人気を集めているかと言いますと、高金利通貨の南アフリカランド、トルコリラ、NZドル、オーストラリアドルといった通貨になりまして、いずれも歴史的な低金利の日本に比べて、かなりの高金利になっています。

 2016年5月
  トルコ7.5
  南ア7
  NZ2.25
  豪州1.75
  日本0.1
  米国0.5
  欧州0
  英国0.5
  カナダ0.5
  スイス-1.25
  香港0.75
  中国4.35
  ノルウェー0.5
  スウェーデン-0.5
  メキシコ3.75

参考/スワップポイントが多いFX会社ランキング

しかし、金利が高いということは、一方で相応のリスクがあるということになりますので、外貨の選び方は、単純に金利が高いという理由で投資を行うと、かなり危険な投資になりかねません。

特に退職金という大切な資金を投資するときは、その投資対象となる国が信頼できる国であるかどうかといった視点も、非常に大切になってきます。

国名(2016年12月)ムーディーズS&Pフィッチ
 ドイツ  Aaa AAA AAA 
 オーストラリアAaa AAA AAA 
 スイスAaa AAA AAA 
 カナダAaa AAA AAA 
 米国Aaa AA+ AAA 
 ニュージーランドAaa AA AA 
 英国 Aa1 AAAAA+
 フランス  Aa2 AA AA 
 韓国Aa2 AA- AA- 
 中国Aa3 AA- A+ 
 日本A1 A+ 
 メキシコA3 BBB+ BBB+ 
 スペイン  Baa2 BBB+ BBB+ 
 イタリア  Baa2 BBB- BBB+ 
 南アフリカBaa2 BBB- BBB- 
 トルコBaa3 BB+  BBB- 
 ロシアBa1  BBBBB- 
 ブラジルBa2  BB  BB  
 ギリシャ  Caa3  B-  CCC  

上記は、格付け会社大手3社によるその国の債券に関する格付けですが、オーストラリアやニュージーランドに比べて、南アフリカやトルコはリスクが高くなっていることがお分かり頂けるかと思います。

4.高金利通貨のリスク

高金利通貨は日本の銀行に預けるよりも、はるかに現実的に貴重な収入源になりますが、投資対象となる通貨や投資タイミング、資金管理を誤ってしまいますと、受け取るスワップ金利以上に、通貨価値の下落による損失が発生したりしてしまう可能性もあったりします。(後ほど、詳しく見ますが、ポジションを決済しない限りは、損失は確定されません)

スワップ金利を目的にFXをはじめて、最終的にそれ以上の損失が発生してしまっては、元も子もありませんので、そういった意味では、高金利通貨への投資にはどういったリスクが伴うのかといったことは、事前に把握しておきたいところです。

実際に高金利通貨への投資のリスクにはどういったリスクがあるの?ということを、編集部にてまとめたものが下記の表になります。

 高金利通貨のリスク-下落する理由-
1流動性リスク
2政治リスク
3規制リスク
4景気動向
5経常赤字
6貿易相手国リスク
7紛争・災害リスク

詳しくは、「FXにおける高金利通貨のリスク-下落する理由-を探る」をご覧頂ければと思います。

5.レバレッジ管理が最重要ポイント

先ほど、FXではポジションを決済しない限りは、損失は確定しないということを説明させて頂きましたが、損失を確定させないための、最重要ポイントが「レバレッジ管理」になります。

FXでは、ご存知の通り、個人投資家は最大25倍までのレバレッジを掛けて取引することが認められておりまして、スワップを目的とした投資も、例えばレバレッジを2倍かければ、受け取るスワップも2倍に増やせることができます。

実際の例でご覧頂きましょう。

トルコリラ/円を元手800万円、レバレッジ5倍で運用すると、下記のようなシュミレーションとなりまして、元手に対して、かなりの高利回りの収入が得ることができます。

トルコリラ/円内容
データ更新日2017年8月
運用資金400万円
レバレッジ5倍
買付レート31円
保有通貨数600,000通貨
10,000通貨あたりの金利収入+110円
1日の金利収入+6,600円
1ヶ月の金利収入+198,000円
1年の金利収入+2,376,000円

しかし、レバレッジを5倍にするということは、それだけのリスクを抱えてしまうということになりまして、例えば、買い値から5円の円高が進むと、その1年でもらえるであろうスワップ金利の1年分以上の含み損を抱えてしまうという計算になります。

トルコリラ/円で5円の円高が進んだ場合内容
データ更新日2017年8月
運用資金400万円
レバレッジ5倍
買付レート31円
保有通貨数600,000通貨
10,000通貨あたりの金利収入+110円
1日の金利収入+6,600円
1ヶ月の金利収入+198,000円
1年の金利収入+2,376,000円
1円分の円高による含み損-3,000,000円

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含み損は、ポジションを決済しない限りは確定しませんが、仮に何かのきっかけで、5円以上の大きな下落が起こり・・・、そして、最悪のシナリオとして、最低必要証拠金を割り込むような状況になってしまいますと、FX会社により、自動的にポジションが決済されてしまいます。

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高金利通貨の多くは、値動きが荒く、時として一方的な値動きになったりすることが少なくありませんので、スワップ金利を目的としてFXを利用する場合は、「レバレッジ管理」が最重要ポイントであるという認識で取引を行うことが肝心になってきます。

下記はITバブル崩壊後とリーマンショックのときの豪ドル/円のチャートですが、短期間で大きく値を切り下げていることがお分かり頂けるかと思います。

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チャート出所/GMOクリック証券

まとめ

「退職金をFXによる外貨投資で運用する方法と注意点」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

退職後の生活費の現状から、通貨選択の際の注意点、運用後のレバレッジ管理など、これから退職金をもとにFXで運用を考えているという方の参考にして頂ければ、幸いです。

なお、スワップポイントが多いFX会社や出金サービスについて確認しておきたいという方は、下記の記事も参考にして頂ければと思います。

参考/スワップポイントが多いFX会社ランキング

参考/FX会社を出金サービスで比較-ランキング-

最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました!

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