FXぶっちゃけQ&Aは、FX初心者の素朴な疑問に専業トレーダーであるMGI氏が本音で回答していくというコーナー。
【登場人物】 | ヒトコト |
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夢見るフクロー | FXで一攫千金を夢見るFX初心者のフクロウ。 |
MGI | 中長期的なサイクル分析をトレードの主体としながら、 短期トレードも行う相場歴15年以上のFXトレーダー。 |
前回のお話はこちら/FXって本当に儲かるの?どうすれば稼げるの?
長い下ヒゲと短期暴落相場
ドル円相場は、長期間で見ますと、過去、何度となく暴落と暴騰を繰り返していまして、下記は、その中でもドル円が数ヶ月という短い期間で、15円から20円という大きな下落をしたケースを取り上げたものになります。
チャート出所/GMOクリック証券
記憶に新しいところでは、2008年のリーマンショックや2016年のイギリスのEU離脱を巡るブレクジット相場などがありました。
そして、そうした短期暴落相場が反転する兆しとなるのが、「長い下ヒゲ」です。
「長い下ヒゲ」とは、ご存知のない方に説明させて頂きますと、チャートで出てくるローソク足の下に出ている線が特に長いタイプのこと。
ローソク足の形 | 名称 | 相場の見方 |
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![]() | 陰のカラカサ | 底値圏では底打ちを示唆 |
![]() | 陽のカラカサ | 底値圏では底打ちを示唆 |
【ローソク足の見方】
では、もう少し具体例で詳しく見ていきましょう。
2016年は、イギリスのEU離脱を巡る国民投票とアメリカの大統領選挙という大きな相場変動要因がマーケットに混乱をもたらした結果、2つのビッグイベントで、上で説明したような「長い下ヒゲ」が出現しました。
下は2016年6月から11月までのドル円の日足チャート。
チャート出所/GMOクリック証券
そして、ご覧いただきました通り、長い下ヒゲが出現したドル円相場は、その後、しばらくリバウンド相場が続いています。(トランプラリーは、その後、リバウンドというよりは、円安トレンドを形成するきっかけとなったと言えるかも知れません。)
チャート出所/GMOクリック証券
つまり、この場合のトレード戦略としては、長い下ヒゲが出現したときに買って、相場が反転した後に利益確定をするというものになります。
ここで触れた話題については、それぞれもっと詳しく解説した記事を別に用意しておりますので、興味のある方はご覧ください。
参考/FXの初心者でも分かるローソク足の見方の基本
参考/FXでローソク足を見極める!十字線、小陽線、小陰線など
参考/過去の米ドル/円の短期暴落相場の動向からその後の中長期トレンドを予測する方法
参考/「材料出尽くし」を狙ってFXでトレードする方法~イギリスのEU離脱相場でも機能~
自分に合ったトレードスタイルを考えよう
FXでトレードをすると言っても、そのスタイルは、短期トレード派、長期トレード派、スワップポイント派、売買による差益狙い、テクニカル分析派、ファンダメンタルズ分析派、システムトレード派など、様々なスタイルがあります。
例えば、自分の性格が下記のいずれかにあてはまるのかを考えてみるだけでも、自分がどういうトレードに向いているのかというヒントになったりします。
性格 | トレードスタイル |
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ポジションを持つと気になってしょうがない | 長期のトレードは不向き |
短期間のトレードを繰り返したい | スキャルピングや短期向き |
じっくりトレードしたい | 長期トレード向き |
また、具体的な戦略に入る前に、自分の好きな考え方や取り組み方を考えることも、自分のトレードスタイルを考える際に役に立ちます。
項目 | トレードスタイル |
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テクニカル分析 | テクニカル指標を使って売買 |
ファンダメンタル分析 | 2国間の経済力や金融政策などをベースにして取引 |
逆張り | リバウンドを狙う手法 |
順張り | 相場のトレンドについていく戦略 |
自分のトレードスタイルを決める方法について、もっと詳しく知りたいという方は、下記も参考にして頂ければと思います。
続きは「FXは勝てると思ったときだけトレードすればいい?負けることを避ける大切さとは?」からどうぞ。