「FXに興味があって、これから始めてみようと思っているんだけど、何から始めればいいの?」
「FXは全くの初心者。だから、FXの始め方を教えてほしい」
これからFXをはじめたいと考えている方の中には、こんな風に思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は当サイトの編集部がズバリ「FXの始め方」について説明していきたいと思います。
本記事の見出しは、下記の通りです。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
1 | FXをする目的を探る | 将来の資産形成or毎月の収入アップ |
2 | 運用資金の使い方を考える | 〇まとまった資金を入れて追加投資はしない方針 〇毎月や四半期ごとに積み立て投資 |
3 | 運用スタイルを決める | 長期or短期 |
4 | 取引通貨ペアの選択 | メジャー通貨・新興国通貨・高金利通貨など |
5 | FX口座開設 | 比較検討する |
早速、見ていきましょう。
1.FXをする目的を探る
「FXを何のためにする?お金を儲けるため!」という方が、ほとんどかと思いますが、FXで収益を目指す!と言いましても、実は、そのアプローチは大きく分けて2つに分かれます。
その二つとは、為替変動による差益を狙った「キャピタルゲイン」と通貨ペアの2国間の金利差を利用したスワップ金利狙いの「インカムゲイン」の2つになりまして、そのどちらを目的にするかによって、FXで取引する方法や、取引する通貨なども変わってきます。
「キャピタルゲイン」の場合を具体的に見てみましょう。
例えば、1ドル100円のときに、米ドル/円に対して売り注文を出して、その後、米ドル/円が1ドル99円までドル安円高が進むと、1万通貨あたり1万円の利益が発生することになりまして、これがキャピタルゲインでの利益ということになります。
では、続いて「インカムゲイン」の場合を見てみましょう。
例えば、オーストラリアの通貨である豪ドルと日本円の人気通貨ペア「豪ドル/円」では、過去、ほとんどの期間、豪ドルの方が金利が高いことが多く、例えば豪ドルを買って、日本円を売るというポジションを建てた場合、金利差の分だけ、スワップ金利と呼ばれる金利収入を得ることができます。
では実際に、どれくらいのスワップ金利が付与されるかと言いますと、2017年7月の豪ドル円のスワップ金利をベースに試算してみますと、おおむね下記のようなシュミレーション結果が得られます。
豪ドル/円(2017年7月) | スワップ金利の目安 |
---|---|
買い建てレート | 84円 |
証拠金(元金) | 800万円 |
レバレッジ | 約4倍 |
保有枚数 | 40万通貨 |
運用額 | 3200万円 |
一日あたりの予想スワップ金利 | 約+40円(1万通貨あたり)×40=+3200円 |
月間の予想スワップ金利 | 約+69,000円 |
年間の予想スワップ金利 | 約+828,000円 |
データ参照元/GMOクリック証券
ただ、スワップ金利は、2国間の金利差がベースになっておりますので、どちらか一方の国あるいは、両方の国が金利を変動したりすると、それにあわせて、スワップ金利の金額も変動します。
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」のどちらを狙うのがいいの?ということは、各人の考え方や資金の規模、運用期間、待機資金などによって変わってくるため、正解はありませんが、どちらで収益を目指すのかということを、まずはざっくりとで結構ですのでイメージして頂ければと思います。
なぜ、ざっくりとでOKなのかと言いますと、実際に取引をはじめてみないことには、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」のどちらを目的とするのが、自分に”合っているか”ということが、分からないからです。
ちなみに当サイトの編集部には、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の両方を目的とする人もいれば、「インカムゲイン」しか興味がないという人もいます。
2.運用資金の使い方を考える
「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」のどちらを目的とするかをざっくりと決めた後は、今度は、その資金の使い方を決めていきます。
具体的には、最初に10万円や100万円といったまとまった金額を入金して追加投資はせずに、その資金で取引をしていくのか、あるいは、毎月1万円や四半期ごとに50万円といった金額を積み立て投資のような形で投資するのかといったことを決める流れになります。
なぜ、そうしたことを考えた方がいいかと言いますと、FXでは、通常1万通貨単位での取引を基本としている会社が多く、最初から100万円以上の資金があり、それを元手に取引するのであれば、ほとんどのFX会社はOKですが、例えば、小額で毎月積み立て投資をしていきたいという場合は、それに対応しているFX会社を選ぶ必要があるからに他なりません。
ちなみに、小額での取引が可能な国内有力FX会社には、SBI FX TRADE(「1ドル単位」からの積立投資が可能)や、FXを通じた外貨両替サービスなどユニークなサービスを展開するマネーパートナーズ
(100通貨単位の取引が可能)といった会社があります。
【参考】積立投資による長期運用シュミレーション
年率3%の複利運用 | 毎月1万円を積み立て |
---|---|
50歳から60歳までの「10年」 | 運用資産合計/約140万円(+20万円) 元金部分/120万円 |
40歳から60歳までの「20年」 | 運用資産合計/約330万円(+80万円) 元金部分/240万円 |
30歳から60歳までの「30年」 | 運用資産合計/約588万円(+288万円) 元金部分/360万円 |
20歳から60歳までの「40年」 | 運用資産合計/約930万円(+450万円) 元金部分/480万円 |
※複利運用とは、運用で出た利益を使わずに、そのまま再投資に回していくことを指しています。
3.運用スタイルを決める
「FXをする目的」、「運用資金の使い方」を考えた後、重要になってくるのが「運用スタイル」になります。
短期トレードを中心に想定しているのか、あるいは、中長期で運用することを考えているのか、運用スタイルによって、その取引する方法や売買手法、取引対象となる通貨は異なってきます。
例えば、短期でトレードをするのであれば、取引コストの大きい通貨よりも、取引コストが低い通貨ペアを取引対象としたり、逆に、長期で運用するのであれば、外貨投資といった色彩が強くなりますので、投資対象となる国の通貨の信認性などを重視する必要があるといった形になります。
【外貨投資のポートフォリオの参考】IMF(国際通貨基金)のSDR
期間 | 2016-2020 |
---|---|
米ドル | 41.73% |
ユーロ | 30.93% |
人民元 | 10.92% |
日本円 | 8.33% |
イギリスポンド | 8.09% |
(参考/特別引出権(SDR)-IMF-)
当サイトでは、デイトレードやスキャルピングから、長期の円安対策としての取引まで網羅的に「FXの運用スタイル(記事一覧はこちら)」を解説しておりまので、興味のある方は、下記のページより参考にして頂ければと思います。
参考/FXで自分のトレードスタイルを見極める方法
参考/FXにおける長期投資のメリットとレバレッジ・リスク
参考/FXでデイトレードの手法や戦略を作る準備
4.取引通貨ペアの選択
FXで取引対象となる通貨には、米ドル、ユーロ、ポンド、日本円、豪ドル、NZドル、南アフリカランド、トルコリラ、スイスフラン、カナダドルといった通貨がありまして、それらの中から2つの通貨を組み合わせたものを「通貨ペア」と呼びます。(日本円絡みの通貨ペアは「クロス円」、米ドル絡みの通貨ペアは「ドルストレート」と呼ばれます)
そして、それらの通貨は、それぞれに特徴がありまして、例えば米ドルやユーロ、日本円、ポンドなどは「メジャー通貨」、ランド、トルコリラやNZドルなどは、「新興国通貨」や「高金利通貨」といったタイプに分類されます。
メジャー通貨ペアの「米ドル円」や「豪ドル円」、「ユーロドル」といった通貨を取引したいということであれば、ほとんどのFX会社で取り扱いがありますので、通貨ペアの選択については、それほど考える必要はありませんが、問題となってくるのは、「インカムゲイン=スワップ金利」を目的としてFXをする場合です。
なぜなら、「高金利通貨」と呼ばれる、南アフリカランドやトルコリラの通貨ペアについては、取引できるFX会社が限られていること、そして、FX会社によって、受け取ることができるスワップ金利が、かなり異なってくるからです。
もし、「インカムゲイン=スワップ金利」を目的としてFXをすることを考えている方は、その点を考慮した上で、FX会社を選ぶ必要があります。
【参考】南アフリカランド/円・トルコリラ/円のスワップポイント・ランキング
ランド/円(10万通貨) | トルコリラ/円 | |
---|---|---|
GMOクリック証券 | 170 | 115 |
ヒロセ通商【LION FX】 | 20 | 114 |
FXプライム byGMO | 80 | 112 |
セントラル短資 | 100 | 92 |
楽天FX | 100 | 84 |
マネーパートナーズ | 50 | 97 |
YJFX! | 130 | 取扱なし |
DMM FX![]() | 130 | 取扱なし |
外為ジャパン![]() | 100 | 取扱なし |
みんなのFX | 100 | 取扱なし |
ライブスター証券 | 100 | 取扱なし |
外為オンライン | 50 | 取扱なし |
マネックスFX | 10 | 取扱なし |
5.FX口座開設
ここまで、FXをはじめるまでに必要なポイントを4つ見てきましたが、最後のステップであり、最も重要なステップが「FX口座の開設」です。
なぜなら、運用方針を決めることは大変重要なことではあるものの、FXは実際に取引をはじめてみないと分からないことも多く、まずはFX口座を開いてみないことには、何も始まらないからです。
ここまで読み進めてきていただいた方は、もう十分、FXの口座を開設する準備はできているかと思いますので、下記の記事やFX各社の比較メニューを参考にしながら、口座開設へと、進んで頂ければと思います。
参考/FX口座を最短で開設する方法と注意点
参考/FX初心者は手数料無料または安い口座での取引がおすすめ
参考/主婦や無職でも通る?!FXの口座開設の審査基準について
【FX会社比較メニュー】
項目 | 押さえておきたいポイント! | |
---|---|---|
コスト重視タイプ | 取引手数料とスプレッド! | >>詳細へ |
スワップポイント派 | スワップ金利収入がメイン! | >>詳細へ |
受賞歴で選ぶ | 今、人気のFX会社から探す! | >>詳細へ |
1,000通貨単位 | 少額からFXを始める! | >>詳細へ |
キャンペーンで選ぶ | キャッシュバックのチャンス! | >>詳細へ |
分散投資タイプ | 取り扱い通貨ペアの豊富さ! | >>詳細へ |
サポート体制で選ぶ | 24時間問い合わせOK! | >>詳細へ |
対応口座の数で選ぶ | FX・CFD・オプションなど | >>詳細へ |
情報発信力 | SNSアカウント一覧から選ぶ! | >>詳細へ |
入金サービスで選ぶ | 提携先の数や手数料から選ぶ! | >>詳細へ |
出金サービスで選ぶ | 出金にかかる時間や手数料! | >>詳細へ |
取引時間で選ぶ | サービス開始・終了時間にも差が・・ | >>詳細へ |
スマホアプリ | 売買チャンスを逃さない! | >>詳細へ |