FXぶっちゃけQ&Aは、FX初心者の素朴な疑問に専業トレーダーであるMGI氏が本音で回答していくというコーナー。
【登場人物】 | ヒトコト |
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夢見るフクロー | FXで一攫千金を夢見るFX初心者のフクロウ。 |
MGI | 中長期的なサイクル分析をトレードの主体としながら、 短期トレードも行う相場歴15年以上のFXトレーダー。 |
前回のお話はこちら
FXで政策金利の利上げと利下げから相場の先行きを予測するサイクル分析とは?
1万円からはじめることもできるFX会社も?
現在、日本の多くのFX会社において、基本の取引単位は10,000通貨になっておりまして、例えば、1ドル100円のドル円をレバレッジ1倍で取引すると仮定した場合に必要となる資金は「100万円」ということになります。
ただ、日本の個人向けFXでは上限25倍までレバレッジが認められていますので、レバレッジをかけてでも取引したいという方であれば、4~20万円の資金でも始められると言えば、始められます。
米ドル円が100円のとき | 10,000通貨単位 |
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25倍 | 4万円 |
10倍 | 10万円 |
5倍 | 20万円 |
1倍 | 100万円 |
しかし、これまでFXで一度もトレードをしたことがないというFX初心者の方が10,000通貨単位でレバレッジ10倍を超えるような取引するのはリスクが高いですし、また、レバレッジ1倍とは言え、いきなり「100万円」という大金を投資するということを”ためらう”という方もいるかと思います。
そこで、資金というハードルを下げつつ、レバレッジをコントロールしながら、実践のトレードができるという、FX初心者に”優しい”サービスを提供している会社がないかどうか・・・を編集部が調査したところ、数多くのFX会社が1,000通貨単位や1単位という単位で取引できるサービスを提供していることが分かりました。
それを表にまとめたものが下記になります。
FX会社 | 取引手数料/片道 |
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SBI FX TRADE | 無料(1通貨単位から取引可) |
マネーパートナーズ | 無料(100通貨単位から取引可) |
みんなのFX | 無料 |
外為ジャパン![]() | 無料 |
ヒロセ通商【LION FX】 | 無料 |
YJFX! | 30円 |
セントラル短資 | 無料 |
JFX | 無料 |
FXトレード・フィナンシャル | 無料 |
外為どっとコム | 無料 |
マネックスFX | 無料 |
SBI FX TRADEやマネーパートナーズ
は、上場企業でテレビCMもしているような大企業ですので、ご存知の方もいるかもしれません。
では、取引単位を一般的な10,000通貨から1,000通貨にした場合、どんな違いがあるのかということも見ておきましょう。
1,000通貨と10,000通貨の取引、どんな違いがあるの?
編集部にて、1,000通貨単位での取引と10,000通貨単位で取引することを比較するための簡単な表をご用意しましたので、早速ご覧ください。
証拠金・・10万円 投資対象・・米ドル/円=1ドル100円 | 1,000通貨 | 10,000通貨 |
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1枚 | 10万円 | 100万円 |
レバレッジ | 1倍 | 10倍 |
1pipsの利益 | +10円 | +100円 |
1pipsの損失 | -10円 | -100円 |
100pipsの利益(1円分の利益) | +1,000円 | +10,000円 |
100pipsの損失(1円分の損失) | -1,000円 | -10,000円 |
証拠金10万円で、米ドル/円=1ドル/100円をトレードすると、1枚あたりのレバレッジは、それぞれ1倍と10倍になりまして、100pips=1円動くと、それぞれ±1,000円と±10,000円の変動があるということになります。
1pipsの場合は、100pips=1円の100分の1にあたりますので、それぞれ±10円と±100円の変動があるということになります。
1,000通貨単位で取引すると”儲け”となる利益も少なくなりますが、損失もその分、限られているのがお分かり頂けるかと思います。
FX初心者の方で、まずは練習も兼ねて・・・という方がFXの感触を掴むためには、1,000通貨単位から取引できるというのは、とてもありがたいサービスと言えるかと思います。
1,000通貨単位で取引できるFX会社についてもっと詳しく知りたいという方は、下記の記事も参考にして頂ければと思います。
参考/1,000通貨単位で取引できるおすすめFX会社のまとめ
毎月1万円の投資を繰り返すと、数十年後どうなる?
投資には増えた資金をさらに再投資を行い、雪だるまのように資金を増やす方法として「複利運用」と呼ばれる方法がありますが、毎月1万円ずつ投資を行い、年間のリターンが「3%」あった場合、複利運用の結果は数十年後どうなるかと言いますと、下記のような結果になります。
年率3%の複利運用 | 毎月1万円を積み立て |
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50歳から60歳までの「10年」 | 運用資産合計/約140万円(+20万円) 元金部分/120万円 |
40歳から60歳までの「20年」 | 運用資産合計/約330万円(+80万円) 元金部分/240万円 |
30歳から60歳までの「30年」 | 運用資産合計/約588万円(+288万円) 元金部分/360万円 |
20歳から60歳までの「40年」 | 運用資産合計/約930万円(+450万円) 元金部分/480万円 |
毎月1万円の投資を年率換算3%の複利運用を20年続けるだけでも、+80万円の利益になりますし、また40年続けることができると+450万円の利益になるというのがお分かり頂けるかと思います。
では、FXでそれが可能かどうかと言いますと、仮に為替レートの変動で利益を得られなくとも、2国間の金利差から生じるスワップ金利だけでも決して不可能・・・という数字ではありません。
参考/FXのスワップ金利で儲ける?スワップポイントでどれくらい稼げるの?
ご存知の通り、日本は世界の中でも群を抜いての超低金利国で、日本以外の国のほとんどは日本よりも金利が高いという状況です。
この先もこの金利差が続くかどうかは誰にも分かりませんが、投資という意味では、十分にチャンスがある戦略の一つと言えるでしょう。
詳しくは、下記の記事を参考にして頂ければと思います。
参考/最低金額「1万円」でもOKな小額・資産運用|FXを利用した外貨投資とETF
参考/FXのトレードの戦略にはどんな方法があるの?戦略の選び方とは?
続きのお話はこちらからどうぞ
「FXで一攫千金?短期間で大金は手に入るのか?」
まとめ
「FXをはじめる資金はどのくらい用意すればいいの?1万円や10万円でも初心者はOK?」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
夢見るフクローとMGIさんのQ&A記事をもっと読みたいという方は、「FXに関するQ&A」からお読み頂ければと思います。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!