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ドル円の8月相場は円高?円安?1997年から2017年までの変動幅・変動率のまとめ

欧米勢が夏休みに入ったり、日本はお盆があったりなど流動性が下がりがちで、値が”飛びやすい”とも言われる「8月相場」

そこで、今回は1997年から2017年までの「8月」のドル円相場が、どんな値動きをしてきたのかを実際のデータをもとに検証してみました。

早速、見ていきましょう。

1997年~2017年における8月のドル円相場

まず、最初にご覧いただくのは、1997年から2017年までの8月のドル円相場が円高、円安のどちらに動くことが多かったかを単純にカウントしてみた表になります。

1997年から2017年の月足チャートは下記の通りです。

データ出所/GMOクリック証券

そして、上記のチャートから毎年の8月の始値と終値を抽出して、その結果が円高だったのか、円安だったのかを時系列でまとめたものが下記の表になります。

8月のドル円相場レート(始値⇒終値)結果
1997118.58⇒120.85円安
1998144.86⇒139.25円高
1999114.85⇒109.70円高
2000109.30⇒106.63円高
2001125.02⇒118.75円高
2002119.81⇒118.41円高
2003120.51⇒116.90円高
2004111.32⇒109.15円高
2005112.47⇒110.61円高
2006114.67⇒117.36円安
2007118.60⇒115.75円高
2008107.90⇒108.79円安
200994.74⇒93.12円高
201086.41⇒84.19円高
201177.39⇒76.65円高
201278.11⇒78.38円安
201397.86⇒98.16円安
2014102.78⇒104.08円安
2015123.90⇒121.21円高
2016102.16⇒103.41円安
2017110.24⇒110.23円高

こうして並べてみますと、幾つか興味深い傾向があることが分かります。

例えば、アジア通貨危機(1997)、ロシア財政危機(1998)、中年米の通貨危機(1999)、ITバブル崩壊(2000)、日本の金融危機(2003)に至るまで、なんと、1998年から2005年まで8年連続で8月は円高ドル安という結果になっています。

また、アメリカのサブプライムローン問題発生(2007)、アメリカの金融危機(2008)、ヨーロッパの金融危機(2010-2011)までの間も、5年中4回がドル安円高に終わっています。

少なくとも、過去20年に関しては、8月相場は、かなり円高が頻発している月であるということが分かります。

さらに、興味深いことに、終値が始値よりも円安に終わったときも、その円安幅は、小幅に留まっていることがほとんどで、リスクリターンで考えますと、8月は、とりあえずドルショート戦略は、かなり実りが多かったことが窺えます。

そして、円高と円安の回数をカウントしてみますと、下記の通りとなっています。

8月のドル円相場円安に終わった回数円高に終わった回数
1997-20177回14回

1997年から2016年の20年間については、回数でも、かなり円高に傾く結果になっていました。

では、続いて、その中身について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

1997年~2017年における8月のドル円相場の変動幅と変動率

それでは、今度はドル円の8月相場がどのくらいの変動が起こっているのか、つまり、ボラティリティがどれくらいなのかということを検証していきたいと思います。

その検証を行うために、上記のチャートから、各年の高値と安値を抽出してまとめた表が下記になります。

8月のドル円相場高値安値
1997年121.26114.25
1998年147.63138.8
1999年116.2109
2000年109.77105.83
2001年125.21118.43
2002年121.33116.26
2003年120.69116.12
2004年112.09108.71
2005年112.77109.01
2006年117.48113.95
2007年119.84111.55
2008年110.66107.26
2009年97.7792.52
2010年86.8783.58
2011年80.2375.93
2012年79.6677.91
2013年99.9495.79
2014年104.43101.49
2015年125.28116.46
2016年103.5399.52
2017年111.049109.963

ご覧いただくとお分かりの通り、1ヶ月の間に、かなり大きな値動きをしている月が複数存在しまして、例えば、ITバブル崩壊直前の1999年の8月は、高値116.2円から安値109円まで、1ヶ月の間に「7.2円」の円高が起こっています。

また、アメリカの金融危機が本格化する前の2007年、中国の成長鈍化懸念から起きた2015年8月と、それぞれ「8.29円」と「8.82円」という大きな円高が起こっています。

この3年については、さらに、興味深い点がありまして、1999年、2007年、2015年と「8年サイクル」で暴落が起きていること、そして、そのいずれも炭鉱のカナリア的に翌年から、さらにドル円が暴落を開始しているという点です。

そして、ドル円の各年の8月相場の変動幅と変動率をまとめた表が下記になります。

8月のドル円相場変動幅変動率
1997年7.015.8%
1998年8.836%
1999年7.26.2%
2000年3.943.6%
2001年6.785.5%
2002年5.074.2%
2003年4.573.8%
2004年3.383.1%
2005年3.763.4%
2006年3.533.1%
2007年8.297%
2008年3.43.1%
2009年5.255.4%
2010年3.293.8%
2011年4.35.4%
2012年1.752.2%
2013年4.154.2%
2014年2.942.9%
2015年8.827.1%
2016年4.013.9%
2016年1.080.99%
平均4.824.32%

平均変動幅と平均変動率はそれぞれ「5.01円」と「4.5%」となっておりまして、1996年から2015年のドル円相場の12月「4.99%」や11月「4.82%」、10月「5.0%」に比べると、やや値動きが大人しい結果に終わっています。

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1997年~2017年の8月相場の値動きから考えるドル円のトレード戦略

ここまで過去約20年の8月のドル円相場の動向をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか。

これまでの傾向に過ぎないという前提はありますが、8月相場は、円高バイアスが強いという結果が出ていること、さらに、仮に円安が起きても、その値幅がわずかなものということから、ドル・ショート戦略が有効と言えそうです。

特に、景気の雲行きが怪しくなってきて、マーケットで不穏な空気が流れ始めたときは、8月早々からドルショートのポジションを作ってみると面白そうです。

また、8月相場が暴落した翌年は、さらなる暴落が待っていることが少なくありませんので、中長期の見通しを形成するための重要な示唆を与えてくれる月という見方もできます。

そう考えますと、ドルショートを中長期のトレードで仕掛けたいという人にとって、この8月は、かなりチャンスの月と言えそうです。

本記事が、FXでトレードをしている人や、これからトレードをしようと考えている人の参考になれば、幸いです。

最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました!

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