FXぶっちゃけQ&Aは、FX初心者の素朴な疑問に専業トレーダーであるMGI氏が本音で回答していくというコーナー。
【登場人物】 | ヒトコト |
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夢見るフクロー | FXで一攫千金を夢見るFX初心者のフクロウ。 |
MGI | 中長期的なサイクル分析をトレードの主体としながら、 短期トレードも行う相場歴15年以上のFXトレーダー。 |
前回のお話はこちら
「FXのトレードの戦略にはどんな方法があるの?戦略の選び方とは?」
毎月第一金曜日のビッグイベント~米国雇用統計~
世界で最も強い経済力があり、相場への影響力も絶大なアメリカですが、そのアメリカから発表される数々の経済指標は多くの市場関係者の注目を浴びていまして、中でも毎月第一金曜日に発表されるアメリカの雇用統計は最も注目度の高い経済指標の一つになります。
下記は発表される雇用統計の一部のデータである失業率の推移(1949年以降)
参考/Natural Rate of Unemployment (Long-Term) -Federal Reserve Bank of St. Louis-
そんな注目度の高いアメリカの雇用統計は、FXの舞台となる為替相場にも大きな影響を与えていまして、特に発表直後は、相場が毎月のように乱高下しています。
そして、その変動の大きさや注目度の大きさを利用してトレードしようというのが、今回、ご紹介する方法になります。
とは言いましても、実際には雇用統計が発表されるまでの「警戒感」を意識した手法で、雇用統計が発表される前にトレードは手仕舞いするというものになります。
その背景にある考えた方は至ってシンプルで、ドル円相場がリスク回避のムードが強まると、ドルを売って円を買う、つまり、「円高ドル安」の動きが出やすくなることを利用して、アメリカの雇用統計発表前までにリスク・テイクしていた短期筋のポジション整理を狙うという方法になります。
早速、具体例でご覧いただきましょう。
下記は2016年の4月1日(金)に発表されたアメリカ雇用統計前後のドル円の2時間足チャートになりまして、ドル円が東京時間、ロンドンタイムを通じて、円高傾向にあったことが窺えるかと思います。
チャート出所/GMOクリック証券
そして、2016年7月8日(金)雇用統計発表前後のドル円の1時間足チャートが下記になりまして、ここでも東京時間の午後からロンドンタイムの序盤で円高の値動きがあったことが確認できます。
チャート出所/GMOクリック証券
さらに、2016年12月2日(金)雇用統計発表前後のドル円の1時間足チャートが下記になりまして、ここでも東京時間の午前からロンドンタイムにかけて、円高の値動きがあったことが確認できます。
チャート出所/GMOクリック証券
もちろん、いつも米国雇用統計の発表の際には、必ずこうした動きが出るわけではありませんが、こうした”傾向”があるということを知っておけば、短期トレードでどういうスタンスで臨めばいいかという大きなヒントになることがお分かり頂けるかと思います。
アメリカの雇用統計への警戒感を利用したトレードについて、もっと詳しく知りたいという方は、下記も参考にして頂ければと思います。
参考/アメリカ雇用統計発表前の警戒感を利用したFXのトレード方法とは?
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「FX初心者で短期トレード派がスプレッドに要注目な理由とは?」